15.7.15

キックスターター①

オートバイで転倒してしまい、それからエンジンがかからないという

YAMAHA SRのお客様がご来店。

かけてくださいとのこと。

あなたならどうしますか。

とりあえずひたすらキックしますか?

とりあえず休憩しますか?

押しがけでもチャレンジしますか?

まあ、正解ってほどでもないですが、とりあえず休憩しましょう。

15~30分も待てば、愛機も機嫌を直してくれるかと。

スパークプラグを交換できる技量があれば

その間に交換してもいいかもしれません。

さあ、では、キックスタート講座です。

これは、SRなどについている、手動のデコンプレバー(マニュアルデコンプ)

が、ある車両や、デコンプシステムが付いていない車両向けです。

先ずは、通常のエンジンが冷えている時の方法。

1、フューエルコックにOFFがある車両は、OFFにします。

このとき、メインキーもOFFのままです。

2、デコンプレバーがあれば、それを引き、アクセルを全開にし

全開のまま、5~10程キックをします。

これを空キックといいます。

混合気の通路をリフレッシュするために、必要な行為です。

デコンプがない車両は、頑張って下してください。

終わったら、キックを上に戻します。

3、チョークを引きます。

(ひかない方がかかりやすい車両は、この限りではありません)

チョークがなく、加速ポンプがついている車両は、5~15回ほど

アクセルを大きめに捻っては戻しと繰り返します。

(車両の現状や、外気温で回数は変わります。)

4、SRならば、デコンプレバーを引き、シリンダーヘッドカバー右側の

例の小窓をのぞき、窓がシルバーに変わるまで、キックをゆっくり降ろします。

その他、デコンプレバーを装備している車両であれば

ほんの少しだけレバーを引き、(※1)キックをゆっくり降ろしていきます。

そのうち、レバーにコツンと反動がきます。

このとき、キックはものすごい重くなっているはずです。

(※2)そこから、もう少しだけ

ゆっくりゆっくりキックを下げます。

重いですが、がんばってゆっくり下げます。

そうすると、スッと重たさが抜けます。

ここで止めてください。

さがってしまった場合は、やり直してください。

SRの小窓がシルバーになっている時は、この状態のはずです。

SR乗りは、試してみてください。

覚えてしまえば、小窓をのぞく事もなくなりますし

デコンプレバーが折れてしまった場合などにも、窓をのぞいて

重いキックを下す必要がなくなります。

デコンプシステムがない車両は、※1の後、※2に飛んでください。

5、キックアームを上まで戻します。

6、メインキーをONにします。

7、アクセルを、ほんの少しだけ開けます。

遊びがなくなってから、ほんの少しだけです。

そこでアクセルを固定しておいてください。

動かしてはダメです。

8、キックを思いっきり蹴り落としてください。

躊躇するとかかりません。また、ケッチンをくらう原因にもなります。

以上。これでかかりましたよね?

文章ですと長いですが

なれれば、20~30秒ほどの話です。

がむしゃらに、何度も何度もキックをするより

まずは、試してみてください。

女性のキックスターター乗りの方、これならキックが楽になりませんか?

転んだ場合や、突如エンジンが停止した場合は

また次回、ご紹介いたします。

ちなみに冒頭のSR

もちろんかかりました。

アームが曲がっていて、蹴り辛い状態でしたので

2発目でですが・・・・・・

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